kotoba

2023年夏号

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2023年6月6日発売
B5判・228ページ 定価1,550円(税込)

お知らせ

 


最新号について

  • 特集

    メタバースはブルース・リーの夢を見るか?

    メタバース(仮想空間)に私たちが求めているものは何でしょう?
    たとえば映画。『マトリックス』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にも、描かれているのは過剰ともいえる身体性です。
    そこで思い出すのがブルース・リー。 2023年7月、没後50年を迎えるカンフースターです。
    大ブームとなった『燃えよドラゴン』が日本で公開されたのは1973年12月。そのとき、彼はこの世にいませんでした。あらかじめの不在の中、いわば仮想空間の中の身体性に、私たちは魅了されてきたのです。
    今号では「ブルース・リー=身体性」などをヒントに、メタバース理解の最前線に挑みます。

    ブルース・リー年表
    メタバース年表
    ブルース・リー名言集

    Part1 ブルース・リーがわかればメタバースがわかる

    野崎 歓/ブルース・リー、半裸身の「真実」
    島田雅彦/デッドスターに会えるメタバースの楽しみ

    Part2 我々はすでにメタバースの中にいる

    伊藤雄馬/失われた“匂い”を求めて――言語拡張空間としてのメタバース
    雨宮智浩/メタバースにおける身体
    藤井保文/メタバースとビジネス――企業はその空間を生きられるか
    木下美香/メタバースと医療

    Part3 なぜメタバースなのか? なぜ身体性なのか?

    布施英利/メタバースに「トイレ」を探せ!
    さやわか/『攻殻機動隊』の三つの空間
    須藤 靖/マルチバースとしてのメタバースをめぐるメタな考察

  • 【対談】

    五木寛之×寺島実郎/新・日本論――いま私たちは何を語るべきか
    東尾 修×工藤公康/負ける力と勝つ力

    連載

    大岡 玲/写真を読む
    山下裕二/美を凝視する
    石戸 諭/21世紀のノンフィクション論
    宇都宮徹壱/Jリーグ清算~前チェアマンが語る危機の真相~
    木村草太/幸福の憲法学
    吉田太郎/シン・オーガニック ほんもの有機で環境と健康を取り戻す
    嬉野雅道/だから僕らは出会わなければならないのです。
    山口二郎/日本はどこで道を誤ったのか―― 失われた三〇年再訪
    河部壮一郎/デジタル時代の恐竜学
    水野和夫/資本主義の超克
    橋本幸士/物理学者のすごい日常
    大澤真幸/我々の死者(を超えて)
    阿部公彦/日本語「深読み」のススメ
    阿川佐和子/吾も老の花
    髙橋秀実/ことばの番人
    木村英昭/月報を読む 世界における原発の現在
    小松由佳/人間がいない土地
    おほしんたろう/おほことば

    kotobaの森

    著者インタビュー/石井洋二郎『東京大学の式辞 歴代総長の贈る言葉』
    マーク・ピーターセン/英語で考えるコトバ
    大村次郷/悠久のコトバ
    吉川浩満/問う人
    町山智浩/映画の台詞