2021年冬号
2020年12月4日発売
B5判・228ページ 定価1,470円(税込)
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最新号について
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特集
司馬遼太郎 解体新書
昭和を代表する作家・司馬遼太郎。壮大なスケールと独特の筆致で描かれる『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『坂の上の雲』『街道をゆく』などの代表作は、映像作品としても楽しまれ、新たな読者を生み出している。
なぜ、司馬作品は時代の波を超えて、今も人々の心を揺さぶり続けるのか?
没後25年をむかえる今、稀代の国民作家の本質にせまる。Ⅰ 司馬作品の愉しみ
清水克行 司馬遼太郎が描けなかった世界
ポール・マッカーシー “国民的作家”とは何か? どう生まれるのか?
今尾恵介 地形図を眺める司馬遼太郎
末國善己 初期伝奇小説に見る戦前と戦後の断絶――日本人起源論を中心に
小松 宰 司馬遼太郎の映画化作品――テロリズムと天皇制への視点
司馬遼太郎 年譜Ⅱ 作家が読む司馬
山本一力 “土佐の龍馬”を“日本の龍馬”にしてくれた人
宮城谷昌光 不朽の司馬文学
原田眞人 司馬史眼の真髄
和月伸宏 司馬遼太郎へのリスペクトと『るろうに剣心』
和田 竜 魅力あるキャラクターのつくり方
永井紗耶子 司馬遼太郎的「恋愛の描き方」
Ⅲ 社会と司馬、社会の中の司馬
大澤真幸 「我々の死者」を取り戻す物語
佐藤 優 新聞記者の矜持
石戸 諭 司馬史観と右派論壇
與那覇潤 「司馬史観」に学ぶ共存への努力
助川幸逸郎 司馬遼太郎はなぜ昭和を書けなかったか
山田 朗 歴史から何を汲み取るか――司馬史観の再検討
今だから読みたい! 司馬遼太郎 厳選42作品解説
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kotobaの人
豊原功補インタビュー/日本映画はどう進化していくのか?
インタビュー
角田光代 苦悩の小説家だからこそ生まれたかけがえのない愉悦の表現
連載
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
阿川佐和子 吾も老の花
イアン・マクドゥーガル 映画翻訳に恋して
大野和基 未来を語る人
葉月けめこ 時代うた―詞人のことば
高島正憲 歴史にあらわれた数字
高橋源一郎 失われたTOKIOを求めて
中野香織 スポーツとファッション
中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
おほしんたろう おほことば
kotobaの森
著者インタビュー 斎藤美奈子『中古典のすすめ』
仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞