2020年秋号
2020年9月4日発売
B5判・228ページ 定価1,470円(税込)
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最新号について
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特集
ベートーヴェン 1770-2020
ドイツの作曲家ベートーヴェンの音楽は、常に民衆と共にあった。
困窮のなかでも倦むことなく音楽の腕を磨き、聴力を失いながらも作曲を続けた彼の生き様と音楽は、現在も我々に光を与えつづける。
生誕から250年を経た今、比類なき「楽聖」の世界を、関連する文学、映画などから読み解き、その音楽の真髄に迫る。Ⅰ ベートーヴェンを奏でる
仲道郁代 ベートーヴェンの人間讃歌――生と死のはざまを越えて
佐渡 裕 僕が「第九」を振る理由
古澤 巖 だからベートーヴェンは難しい
山下洋輔 ベートーヴェンとフリージャズ
村治佳織 祈りの音楽家が後世に遺した想い
宮本笑里 人間性を秘めた音楽が見せる風景
ベートーヴェン年譜Ⅱ ベートーヴェンとその時代
坂本龍一×小沼純一
音楽革命の正体をあばく――私的ベートーヴェン論
平野 昭 楽聖の森を歩く
池辺晋一郎 社会の流れと音楽――時代の中のベートーヴェン
片山杜秀 ベートーヴェンの耳の革命
島田雅彦 革命か反抗か――ナポレオンやヘーゲルと同時代を生きたベートーヴェン
佐藤賢一 オペラ《フィデリオ》が映し出すヨーロッパとその時代
藤田俊之 今に生きる偉大なる音楽家の世界精神
Ⅲ ベートーヴェンの新しい楽しみ方
千住 明 寄り添う音楽の本質
菊地成孔 映画の中のベートーヴェン
かげはら史帆 いま、ベートーヴェンについて知るべき5つのこと
新垣 隆 すべての人間に音楽の悦びをもたらした楽聖
西原 稔 ベートーヴェンの学識
伊熊よし子 スクリーンで描かれた楽聖
横川 潤 「文豪」はベートーヴェンがお好き?――崇拝派から嫌悪派まで
原 典子 ベートーヴェンがいる暮らし――テーマ別CD案内
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発表
第18回 開高健ノンフィクション賞 受賞作発表
『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』河野 啓
スペシャル・インタビュー
小松由佳――難民として生きるということ
連載
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
高島正憲 歴史にあらわれた数字
高橋源一郎 失われたTOKIOを求めて
中野香織 スポーツとファッション
川内有緒 見えないアート案内
中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
おほしんたろう おほことば
kotobaの森
著者インタビュー 清水潔『鉄路の果てに』
仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞