kotoba

2020年夏号

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2020年6月5日発売
B5判・228ページ 定価1,470円(税込)

お知らせ

 


最新号について

  • 特集

    スティーヴン・キング

    1974年に長編小説『キャリー』でデビューして以来、現在に至るまで精力的に執筆を続けるスティーヴン・キング。
    ホラーからリアリズム小説まで、ジャンルを超えた膨大な作品群は、活字だけでなく映画でも、世界中の人々を魅了し続けている。
    旺盛な創作力の背景、極めて映画的と評されるその作品性、作中で描かれる現代アメリカの風景など、モダンホラーの巨人の全貌にせまる。

    Ⅰ  私とキング 私のキング

    浦沢直樹 世界を壊し、創造し続ける小説家
    綿矢りさ この世界を引き受ける書き手
    養老孟司 ホラーの愉悦と恐怖の構造
    永井 豪 〝強迫観念〟の名人
    野口悠紀雄 私がキング作品を映画で観ない理由
    森見登美彦 キングに圧倒された作家の回想

    風間賢二 スティーヴン・キング全著作解説

    Ⅱ キングを新しい視点で読む

    町山智浩 キングと父になること
    茂木健一郎 人間を映す鏡としての恐怖
    白石 朗 キングの最前線を読む
    森本あんり 『キャリー』にみるアメリカ的キリスト教の特異性
    風間賢二 神は残酷だ! 自然主義文学としてのキング・ワールド
    萩原健太 1960年の夏を求める旅――スティーヴン・キングと音楽
    島田裕巳 敬虔な母親と、悪魔の娘
    速水健朗 現代アメリカのフォークロア
    永嶋俊一郎 「四つ眼」のスティーヴンの優しいまなざし
    長谷川町蔵 イジメっ子はバットを握る――キング映画の子どもたち
    坪野圭介 マクロに読む/ミクロに読む――キングの小説作法
    足立伊織 感染の誘惑――『呪われた町』と『ペット・セマタリー』

    馬飼野元宏 スティーヴン・キング原作全映像化作品解説

  • スペシャル対談

    想田和弘×山本太郎 この地獄をどうやってマシなものにするか

    連載

    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    高島正憲 歴史にあらわれた数字
    佐々涼子 囚われの異邦人
    高橋源一郎 失われたTOKIOを求めて
    斎藤幸平 人新世の資本論
    中野香織 スポーツとファッション
    池田清彦 現代の優生思想
    川内有緒 見えないアート案内
    中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
    小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
    柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
    おほしんたろう おほことば


    kotobaの森

    著者インタビュー 磯田道史『歴史とは靴である――17歳の特別教室』
    仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
    大村次郷 悠久のコトバ
    山口 進 人は何を食べてきたか
    町山智浩 映画の台詞