kotoba

2020年春号

カバーイメージ

2020年03月06日発売
B5判・228ページ 定価1,470円(税込)

お知らせ

 


最新号について

  • 特集

    悪の研究

    悪のカリスマ「DIO」(『ジョジョの奇妙な冒険』)やアカデミー主演男優賞を受賞した『ジョーカー』――
    悪党、悪女、悪役の本質にある「悪」がもつ、毒、攻撃性、不道徳性、反体制の精神には、物事の本質をあらわにし、真実をあぶり出す力があるのだろうか。
    悪の魅力と恐ろしさを考え、論じ尽くす。

    Ⅰ  悪を創り出す

    荒木飛呂彦 至高の悪としてのDIOの存在
    フレデリック・フォーサイス 「ジャッカル」の生みの親が語る悪
    真山 仁 現代社会の光と影――見えないものを見るために
    阿部和重 魅力的な悪役ほど悪ではない

    Ⅱ 悪を読み解く

    石戸 諭 私たちの隣にいる「ジョーカー」
    河合祥一郎 シェイクスピア作品No.1の悪党は誰か?
    島田雅彦×野崎 歓 文学的に読む悪という存在
    中条省平 悪魔の影の下に――サドにおける悪
    上岡伸雄 死神に魅入られし人々の運命
    佐藤忠男 今村昌平が描いた生粋の悪
    仲俣暁生 悪の遍在について――宮部みゆきが戦ったもの
    長谷川町蔵 アメコミ映画が描いてきた「悪」
    小松 宰 時代劇に見る“悪”のかたち――『東海道四谷怪談』と『大菩薩峠』

    Ⅲ 悪を学ぶ、悪に学ぶ

    山口二郎 政治における「凡庸な悪」
    津上英輔 悪の美学
    神島裕子 ニーチェの思想から悪人について考える
    江戸生まれの善玉・悪玉――山東京伝『心学早染草』の世界

  • スペシャル・インタビュー

    鎌田遵 先住民社会から見えるアメリカの本質――問題を克服できない大国の「癒し」

    連載

    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    佐々涼子 囚われの異邦人
    高橋源一郎 失われたTOKIOを求めて
    斎藤幸平 人新世の資本論
    中野香織 スポーツとファッション
    池田清彦 現代の優生思想
    川内有緒 見えないアート案内
    鳥飼玖美子×斎藤兆史 亡国の英語教育――日本人と英語の未来
    中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
    奥本大三郎 ランボーとは何者か
    小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
    柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
    おほしんたろう おほことば

    kotobaの森

    著者インタビュー 岩内章太郎 『新しい哲学の教科書―現代実在論入門』
    仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
    大村次郷 悠久のコトバ
    山口 進 人は何を食べてきたか
    町山智浩 映画の台詞

【お知らせ】
集英社クオータリー「kotoba」39号(3月6日発売)の連載「映画の台詞」にて、映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の公開予定日を3月27日と記載しましたが、配給元より当作品は新型コロナウイルスの影響により公開延期との発表がありました。今後の公開日は作品公式サイトhttps://www.storyofmylife.jp/にて発表されるとのことです。何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。