kotoba

2020年冬号

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2019年12月06日発売
B5判・228ページ 定価1,470円(税込)

お知らせ

 


最新号について

  • 特集

    戦争と共存

    二つの世界大戦を経て、世界では様々な平和への努力が積み重ねられてきた。
    しかし現在まで、戦争・紛争が絶えたことはなく、幾度となく新たな悲劇が繰り返されている。
    人々は、戦争という選択肢を捨て去ることはできないのか?
    宗教や民族の違いなどに関わる様々な恩讐を越えて、共存に向かうことはできないのか?
    極東情勢、コソボ紛争、シリア内戦……。
    争いを引き起こす構造を分析し、共存への道筋を考える。

    Ⅰ  国家は共存し合えるのか?

    姜 尚中 未来への共存に向けて日韓関係を読み解く
    ノーム・チョムスキー 新自由主義はファシズムを招く
    池上 彰 豊かさは戦争の抑止力になる
    堤 未果 戦争の定義と哲学
    明石 康 ミスター国連が語る共存の真実
    山崎雅弘 差別や人権軽視は、いつか自分に牙を剝く
    佐藤 優 分節化する世界
    藤原帰一 共存の作法
    青山弘之 国民不在のシリア内戦
    広瀬 隆 「共存」に最もふさわしい国、韓国と北朝鮮
    佐藤賢一 「100の大罪」が教えること

    Ⅱ 個人は共存のために何ができるのか?

    木村元彦 ミャンマー、ボスニアで見た対立と共存
    佐藤忠男 映画で考える“戦争”と“和解”
    大石芳野 戦争は終わっても終わらない
    高坂はる香 戦争とピアニスト
    大村次郷 自然への冒涜、人間の驕り、枯れ葉剤作戦
    野崎 歓 寛容の精神――渡辺一夫と大江健三郎を読む
    木澤佐登志 共存に愛は必要か

  • スペシャル・インタビュー

    中村宇利 インターネット×完全暗号がもたらすコミュニティ経済の可能性

    連載

    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    川内有緒 見えないアート案内
    鳥飼玖美子×斎藤兆史 亡国の英語教育――日本人と英語の未来
    吉成真由美 知の巨人たち
    中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
    奥本大三郎 ランボーとは何者か
    小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
    タカザワケンジ いい写真とは何か
    柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
    松原隆一郎 普遍と特殊
    おほしんたろう おほことば 

    kotobaの森

    著者インタビュー 荒木優太 『在野研究ビギナーズ―勝手にはじめる研究生活』
    仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
    大村次郷 悠久のコトバ
    山口 進 人は何を食べてきたか
    町山智浩 映画の台詞