2018年秋号
2018年9月6日発売
B5判・228ページ 定価1,440円(税込)
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最新号について
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特集
アブナイ、あぶない、危ない写真
19世紀の前半に写真が発明されてから、世界中の人々は、夢の機器カメラを用い、数々の写真を撮り続けてきた。
デジタル技術の進歩により、写真は、ますます身近になものとなり人々の生活を豊かにしてきた。だが、写真はときに、撮影者や被写体の意図と意志を離れて危なく暴走する。
写真の本質とは何か? 写真のどこがアブナイのか?
篠山紀信、藤原新也、野町和嘉、小林紀晴、ピーター・バラカン、中条省平など日本を代表する写真家、作家たちが、写真の背後にある深淵を読み解く。
表紙:ビートたけし(湿板写真による特写)Ⅰ 被写体というミステリー
篠山紀信 「最後の写真家」が語る危ない写真
藤原新也 写真によってもたらされる「自由」と「救い」
野町和嘉 南スーダン、ディンカ族牧畜キャンプ
マーク・ピーターセン ロバート・ケネディの葬送列車
ピーター・バラカン 奴隷労働写真の衝撃
宮本隆司 アクショニスト・首くくり栲象
島本脩二 宇宙から見た不都合な真実
タカザワケンジ 戦争写真、最後のスターカメラマン ラリー・バローズ
今村楯夫 ポートレートに隠されたストーリー
広瀬 隆 チェルノブイリ原発事故は、まだ終わっていない
德永克彦 Gと戦う極限の空対空撮影
前川貴行 野生動物を追って、森へ、海へ
新津保建秀 川添善行 都市の傍らに潜む死角 草と鉄の短路線を歩く
コラム1 知られざるラジウム・ガールズの物語
Ⅱ 写真の真実と虚構
永江 朗 荒木経惟の私写真とは何だったのか
中条省平 スキャンダルとゴシップにあふれた写真集
『ハリウッド・バビロン』の世界
小林紀晴 行き止まりの光景
鳥原 学 リテラシーの欠如こそを恐れよ
コラム2 市川泰憲 「アトムレンズ」とは何か
Ⅲ 写真技術の究極
ビートたけしを湿板で撮る
都築響一 ミロソラフ・ティシーの教え
黒沢 清 『ダゲレオタイプの女』――生の痕跡
新井 卓 ダゲレオタイプにしか写らないもの
コラム3 山本一夫 世界初の市販カメラ「ジル―・ダゲレオタイプカメラ」
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発表
第16回 開高健ノンフィクション賞受賞作発表
『空をゆく巨人』 川内有緒インタビュー鼎談
中島秀之×松原 仁×松尾 豊 AIは人の言葉を理解できるか?
対談
樋口陽一×中島岳志 「保守」とはなにか
スペシャル
生明俊雄 タンゴはなぜ日本人に愛され、どこに消えたのか。
連載
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
藤原帰一 分解する世界
松原隆一郎 普遍と特殊
アレックス・カー ニッポン巡礼
高坂はる香 インドはオペラを歌う~西洋クラシック音楽で大国を読む
井出 明 ダークツーリズムと世界遺産
泉 賢太郎 地層ブラブラ
松本 修 方言分布図でたどる日本の心
浜 矩子 通貨という不思議
井手英策 新自由主義と僕たちの自由
おほしんたろう おほことば
kotoba倶楽部
著者インタビュー 安田峰俊
『八九六四―「天安門事件」は再び起きるか』
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞