kotoba

2017年秋号

カバーイメージ

2017年9月6日発売
B5判・256ページ 定価1,440円(税込)

お知らせ

最新号について

  • 特集

    わが理想の本棚

    読みたい本を手に入れ、寝食を忘れ耽読し、自分の書棚に並べる。
    世界中の読書人は、そんな営みを何世紀にもわたり繰り返してきた。
    作家、研究者、書店員……本を読むことを生活の中心に置き、
    本を愛し、本とともに生きるプロフェッショナルたちが
    選び抜いた理想の本棚をのぞいてみよう。
    読み手の人生を変え、世界を動かす本が見つかるかもしれない。

    イントロダクション

    池上 彰 私をつくった10冊の本

    Ⅰ 私が選んだ10冊

    池澤夏樹 海を渡った日本人の10冊
    山極寿一 人間社会の本質を問い直す
    本川達雄 生物の面白さを実感する10冊
    内澤旬子 「捨てる女」が最後まで捨てられない10冊
    広瀬 隆 私の血となり肉となってきた人名事典
    福岡伸一 動的平衡を哲学する本棚
    林 望 ボール表紙本で見つけた明治時代の啓蒙書
    中島岳志 日本の近代ナショナリズムを考えるための本棚
    ピーター・バラカン
    僕の読む本には皮肉とユーモアが欠かせない

    Ⅱ このジャンルならこの10冊

    今尾恵介 鉄道旅行を地図で存分に楽しむための本棚
    米澤穂信 みじかいミステリのちいさな本棚
    大森 望 "SF"の新たなジャンルを築いた名作の本棚
    春日武彦 心の奇妙さを実感させてくれる10冊
    豊﨑由美 震撼レベルのメガノベル
    藤原辰史 食とは何かについて考える本棚
    マーク・ピーターセン 私を日本に呼んだ10冊
    幅 允孝 人と本が出合う本棚

    Ⅲ 書店の本棚を愉しむ

    往来堂書店 書店員の嗜好がにじみ出てしまう棚
    かもめブックス 書棚も空間づくりも、グラデーションを大切に
    Title 本の声がこだまする、ふぞろいな棚
    ブックス ルーエ サブカル色の強い、へんな棚をつくる理由
    三省堂書店 神保町本店 思わず足が止まる本棚づくり
    東京堂書店 神田神保町店 
    変化する老舗の圧巻の棚、「軍艦」
    グレゴリ青山 京都・小さな書店の本棚

    志村真幸 南方熊楠の本棚
    井上麻矢 井上ひさし、驚愕の書棚

  • 発表

    第十五回開高健ノンフィクション賞
    『黙殺――報じられない"無頼系独立候補"たちの戦い』
    畠山理仁 インタビュー

    インタビュー

    佐々木芽生 クジラをめぐる真実を探して
    仲代達矢×鈴木敏夫 俳優・仲代達矢の遺書

    連載

    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    池澤夏樹 理科のレッスン
    浜 矩子 通貨という不思議
    井手英策 新自由主義と僕たちの自由
    柴山桂太 二十一世紀の「大転換」
    三木義一 税のタブーを考える
    高野秀行×清水克行 
    世界の名著とハードボイルド読書会
    角幡唯介 冒険論
    四方田犬彦 女王の肖像
    松本 修 方言分布図でたどる日本の心
    川添善行 空間を再考しよう
    斎藤貴男 戦争経済大国への妄想ふたたび
    大澤 聡 対話するいきもの
    若松英輔 いのちに火を灯すもの 佐藤初女
    鹿島 茂 テンプル騎士団の遺産
    赤坂憲雄 戦後知の戯れ
    岡田 晃 明治の産業革命遺産
    久世番子 文豪カフェーめぐり

    kotoba倶楽部

    [著者インタビュー]國分功一郎 『中動態の世 意志と責任の考古学』
    山口 進 人は何を食べてきたか
    町山智浩 映画の台詞