kotoba

最新号:2025年冬号

カバーイメージ

2024年12月6日発売
B5判・228ページ 定価1,550円(税込)

お知らせ

 


最新号について

  • 特集

    いい歌詞とは何か

    「歌は世に連れ、世は歌に連れ」古い決まり文句ですが、人に愛される歌が世の中に影響を与える。歌詞は時代を映し、予言し、保存もする。風景や人の気持ちも記録し、心の中に響く。
    もちろん歌詞も描く対象や、その描き方は変化し、「いい歌詞」も変わっていきます。
    しゃべり言葉や書き言葉と歌詞で何が違うのか?AIが書いた歌詞に人は感動するのか?歌詞の好き嫌いはどこから生まれるものなのか?
    いい歌詞についての研究を試みます。

    Part1 歌詞とはどういう言葉なのか

    高橋源一郎 中島みゆき、うたことば
    松山 猛 作詞家が考えていること 考えてきたこと
    町山智浩 マーダー・バラッドの文学
    嶋 浩一郎 いい歌詞は送り手と聞き手の「共犯関係」にあり

    Part2 歌詞の言葉が持つ力

    木石 岳 歌詞の響きとは何か――音声詞学入門
    彌勒忠史 クラシック、華麗なる“替え曲”の世界
    町田麻子 輸入ミュージカル 訳詞の妙技
    澄川龍一 アニメソングの歌詞 昭和、平成、令和の変遷をたどる
    田家秀樹×スージー鈴木 J‒POPのコトバを変えた歌

    Part3 広がり続ける歌詞の世界

    磯部 涼 「ブリンバンバンボン」から考えるニッポンのラップとパンチライン
    鈴木慶一×鈴木博文 ムーンライダーズと日本語ロックの歌詞
    前川仁之 郷土歌謡の聖地探訪 スペイン、ポルトガル、沖縄、そして渡良瀬川
    友清 哲 歌詞を絵本にする

  • 【インタビュー】

    福岡伸一 遺伝の世界がAIで変わる

    【対談】

    ピーター・バラカン×坂井邦嘉 生成AIは言葉を、音楽を、人間を、どう変えるのか
    髙橋秀実×牟田都子 誰もが発信できる時代だからこそ、「校正」が必要

    連載

    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    石戸 諭  21世紀のノンフィクション論
    大野和基 未来を見る人
    橋本幸士 物理学者のすごい日記
    宇都宮徹壱 法獣医学教室の事件簿
    嬉野雅道 だから僕らは出会わなければならないのです。
    鵜飼秀徳 ルポ 寺院消滅――コロナ後の危機
    赤川 学 なぜ人は猫を飼うのか?
    阿川佐和子 吾も老の花
    木村英昭 月報を読む 世界における原発の現在
    木村元彦 言葉を持つ
    小松由佳 人間がいない土地
    おほしんたろう おほことば

    kotobaの森

    著者インタビュー  小澤デシルバ慈子  『孤独社会 現代日本の〈つながり〉と〈孤立〉の人類学』
    マーク・ピーターセン 英語で考えるコトバ
    大村次郷 悠久のコトバ
    吉川浩満 問う人
    町山智浩 映画の台詞